ネタバレ注意
本記事には、TVアニメ序盤および原作の人物設定に関するネタバレが含まれます。物語後半の重大な結末には触れず、登場人物の立場や関係を中心に解説します。
『天幕のジャードゥーガル』は、モンゴル帝国に大切な人々を奪われた少女・シタラが、知識を武器に復讐を目指す物語です。
ただし、作中にはチンギス・カンの皇子や複数の妃が登場するため、「誰が誰の家族なのか」「シタラとどのような関係なのか」が分かりにくい部分もあります。
この記事では、シタラとファーティマの違い、ドレゲネとの協力関係、トルイやオゴタイらモンゴル皇族との関係を整理します。
※アイキャッチ画像はAIによるイメージです。公式画像ではありません。
『天幕のジャードゥーガル』の人物関係を最初に整理
人物関係は、主人公シタラを中心に見ると理解しやすくなります。
【知識と愛情を与えた人】
養母ファーティマ
ムハンマド
↓
愛情・知識
↓
シ タ ラ
(のちのファーティマ)
│
├──復讐で協力──→ ドレゲネ
│ (オゴタイの第六妃)
│
└──直接の仇───→ トルイ
(第四皇子)
チンギス・カン
├─第一皇子:ジュチ
├─第二皇子:チャガタイ
├─第三皇子:オゴタイ
└─第四皇子:トルイ
シタラに知識と愛情を与えたのがファーティマとムハンマド、故郷を奪った直接の仇がトルイ、復讐の協力者となるのがドレゲネです。
この三つの関係を押さえると、複雑に見える人物相関を追いやすくなります。
『天幕のジャードゥーガル』の主要登場人物一覧
まずは、主要人物の名前と立場を確認しましょう。詳しい関係は後の見出しで解説します。
| 登場人物 | 立場 | 声優 |
|---|---|---|
| シタラ | 主人公。のちにファーティマと名乗る | 関根明良 |
| ファーティマ | シタラを育てた学者一家の奥方 | 桑島法子 |
| ムハンマド | シタラに学ぶ意味を教えた少年 | 齋藤潤 |
| ドレゲネ | オゴタイの第六妃 | 小清水亜美 |
| オゴタイ | チンギス・カンの第三皇子 | 下野紘 |
| トルイ | チンギス・カンの第四皇子 | 鈴木崚汰 |
| ジュチ | チンギス・カンの第一皇子 | 野島健児 |
| チャガタイ | チンギス・カンの第二皇子 | 浪川大輔 |
| シラ | シタラと同じく捕虜となった少年 | 入野自由 |
| ソルコクタニ | トルイの正妃 | 久野美咲 |
| キルギスタニ | オゴタイの第三妃 | 新谷真弓 |
| モゲ | オゴタイの第四妃 | 朝井彩加 |
主人公シタラとは?ファーティマとの違い
シタラと養母ファーティマは別人です。
シタラは、学者一家の奥方ファーティマに引き取られた少女です。ファーティマと、その息子ムハンマドから愛情と知識を与えられ、学ぶことの意味を知りました。
その後、シタラは亡くなった女主人の名前を受け継ぎ、自らも「ファーティマ」と名乗ります。
- シタラ:主人公が幼少期に呼ばれていた名前
- 養母ファーティマ:シタラを育てた学者一家の奥方
- 改名後のファーティマ:亡き女主人の名前を受け継いだシタラ
つまり、「シタラ=のちのファーティマ」ですが、「シタラ=養母ファーティマ」ではありません。
シタラがファーティマの名前を受け継いだ理由
シタラにとって、ファーティマという名前は単なる呼び名ではありません。
自分を人として大切にしてくれた女性の記憶と、そこで学んだ知識を受け継ぐ意味があります。
過去を捨てて別人になるのではなく、失った人々の思いを背負って生きる。その決意が、ファーティマという名前に表れています。
シタラはなぜ復讐を誓った?トルイとの関係
トルイは、シタラの故郷と大切な人々を奪った直接の仇です。
チンギス・カンの第四皇子トルイが率いる軍によって、シタラの暮らしていたトゥースは侵攻を受けます。
シタラは家族同然の人々と居場所を失い、自身もモンゴル帝国の捕虜となりました。
トルイは、シタラにとって単なる「歴史上の侵略者」ではありません。目の前で日常を奪った相手であり、モンゴル帝国へ復讐を誓う直接的な原因です。
シタラの武器は剣ではなく知識
シタラには、モンゴル帝国と正面から戦える軍事力がありません。
そこで彼女は、医学や科学、言葉、観察力を使い、帝国の内部へ入り込もうとします。
権力者が何を求め、誰を警戒しているのかを読み、自分の知識が必要とされる場面を見極める。本作の大きな特徴は、主人公が剣ではなく知識を武器にする点です。
復讐は自由を取り戻すための戦いでもある
シタラの目的は、モンゴル帝国へ報復することだけではありません。
彼女は幼い頃から、住む場所や仕える相手を他人に決められてきました。知識を得ることは、自分の状況を理解し、未来を自分で選ぶ力を得ることでもあります。
シタラの復讐は、奪われた人生を取り戻し、他人に決められ続けた生き方を終わらせるための戦いでもあるのです。
こうした知略と復讐劇としての面白さは、『天幕のジャードゥーガル』の魅力をネタバレなしで解説した記事でも詳しく紹介しています。
シタラとドレゲネの関係は?
シタラとドレゲネは、モンゴル帝国への復讐で協力する関係です。
ドレゲネは、チンギス・カンの第三皇子オゴタイの第六妃です。皇族の一員ですが、彼女自身も帝国へ深い恨みを抱えています。
シタラには知識がありますが、皇族へ近づくための地位がありません。
一方、ドレゲネには皇妃としての立場がありますが、自分一人で帝国を変えられるわけではありません。
| 人物 | 持っているもの | 目的 |
|---|---|---|
| シタラ | 医学・科学・言葉・観察力 | 故郷を奪った帝国への復讐 |
| ドレゲネ | 皇妃の地位・人脈・政治的影響力 | 帝国内部からの抵抗 |
互いに不足しているものを補えるため、二人は協力します。
ただし、単純な友情ではありません。シタラの知識とドレゲネの地位を互いに必要とする、政治的な関係でもあります。
そのため、二人は友人であると同時に、同じ目的へ進む共犯者に近い存在といえるでしょう。
チンギス・カンの四皇子とシタラの関係
チンギス・カンには、ジュチ、チャガタイ、オゴタイ、トルイという四人の皇子がいます。
同じ父を持つ兄弟ですが、性格や帝国内での役割は異なります。
ジュチ|チンギス・カンの第一皇子
ジュチは四兄弟の長男です。
シタラとの直接的な関係は薄いものの、皇位継承や皇族内の力関係を理解するうえで重要な人物です。
チャガタイ|法と規律を重んじる第二皇子
チャガタイは、法と規律を重視する厳格な人物です。
秩序を守ることを重視しており、モンゴル皇族を一括して「残酷な敵」と見せない役割を持っています。
ただし、帝国の法が征服された側にとって公平であるとは限りません。秩序を守る立場と、帝国の一員である立場が同居している人物です。
オゴタイ|穏やかな第三皇子
オゴタイは、ドレゲネの夫です。
穏やかで寛大な一面を持つ一方、モンゴル帝国の繁栄を目指す支配者でもあります。
シタラにとってはトルイのような直接の仇ではありませんが、帝国の中心に立つ人物であることに変わりはありません。
個人としての優しさと、征服国家を支える立場が両立しているため、単純な悪役とは言い切れない人物です。
トルイ|シタラにとって直接の仇
トルイは、シタラの故郷へ侵攻した第四皇子です。
無邪気で人懐こい一面を持っていますが、その軍によって多くの人々が命や生活を失いました。
悪意が薄いからといって、シタラが受けた被害が消えるわけではありません。
トルイの人間らしさを知るほど、シタラは「理解できること」と「許せること」が同じではないと突きつけられます。
モンゴル後宮の主な妃とオゴタイとの関係
オゴタイの後宮には複数の妃が登場します。最初に立場を整理すると、人物関係を追いやすくなります。
- ボラクチン:オゴタイの第一皇后。後宮の中心で権力の均衡を見守る
- キルギスタニ:オゴタイの第三妃。ほかの妃へ強い対抗心を見せる
- モゲ:オゴタイの第四妃。第一皇后ボラクチンを慕っている
- ドレゲネ:オゴタイの第六妃。シタラと復讐の目的を共有する
- ソルコクタニ:オゴタイの妃ではなく、弟トルイの正妃
妃の順番だけで、後宮内の実権やオゴタイからの信頼まで決まるわけではありません。
本作では、地位に加えて、知識、人脈、情報、皇族との関係が政治力を左右します。
ボラクチン|オゴタイの第一皇后
ボラクチンは、後宮の中心に立つ第一皇后です。
帝国の将来と権力の偏りを見ながら、冷静に策を巡らせます。
シタラの知識を評価したとしても、それが純粋な好意とは限りません。救いに見える誘いが、政治的な計画の一部である可能性もあります。
キルギスタニ|オゴタイの第三妃
キルギスタニは感情の起伏が激しく、ほかの妃へ強い対抗心を見せます。
感情を表に出す人物ですが、その言動が後宮内の人間関係を動かす火種になることもあります。
モゲ|オゴタイの第四妃
モゲは、第一皇后ボラクチンを深く慕う素直な女性です。
政治的な思惑が交差する後宮では、誰かを疑わずに信じる純粋さも、無視できない要素になります。
ドレゲネ|オゴタイの第六妃
ドレゲネは、オゴタイの第六妃であり、シタラと復讐の目的を共有する人物です。
盤石な権力を持つ立場から始まるのではなく、自分の地位や人脈を利用して政治へ関わっていく点に、ドレゲネの知略が表れています。
ソルコクタニ|トルイの正妃
ソルコクタニはオゴタイの妃ではなく、第四皇子トルイの正妃です。
西方の知識へ関心を持つ聡明な女性で、シタラとは「知を重視する」という共通点があります。
一方で、シタラにとっては直接の仇であるトルイの妻でもあり、単純な味方とはいえません。
皇族以外の重要な登場人物
養母ファーティマ|シタラに知識と居場所を与えた女性
ファーティマは、シタラを引き取り、我が子のように育てた学者一家の奥方です。
シタラへ与えたのは、食事や住居だけではありません。人として大切にされる経験と、学問に触れられる環境を与えました。
シタラが後に「ファーティマ」と名乗ることからも、彼女が主人公の人生に与えた影響の大きさが分かります。
ムハンマド|シタラに学ぶ意味を教えた少年
ムハンマドは、養母ファーティマの息子です。
シタラへ、知識があれば困難に直面したときに自分で選択肢を考えられると教えました。
この考え方は、捕虜となった後のシタラにも受け継がれています。彼女が力ではなく知識を武器にする原点となった人物です。
シラ|帝国の中で生き残ろうとする捕虜
シラは、シタラと同じくモンゴル帝国の捕虜となった少年です。
ただし、シタラとは異なり、帝国を倒すのではなく、権力者へ取り入って体制の中で生き残ろうとします。
| 人物 | 帝国への向き合い方 |
|---|---|
| シタラ | 従うふりをしながら、内部から揺るがそうとする |
| シラ | 権力者へ近づき、帝国の中で地位を得ようとする |
二人の違いは、捕虜となった人間の生き方に、一つの正解があるわけではないことを示しています。
『天幕のジャードゥーガル』の登場人物は実在した?
モンゴル皇族の多くは実在人物をモデルにしていますが、人物像や会話には創作が含まれます。
チンギス・カン、ジュチ、チャガタイ、オゴタイ、トルイ、ドレゲネ、ソルコクタニなどは、モンゴル帝国史に名前が残る人物です。
主人公ファーティマも実在人物を着想源としています。
ただし、史料に残っている情報は限られています。幼少期、性格、会話、個人的な感情まで詳しく記録されているわけではありません。
『天幕のジャードゥーガル』は、史実を土台にしながら、記録されなかった人物の内面を物語として再構成した作品です。
シタラという名前や幼少期は作品独自の設定を含む
作品では、主人公がシタラという名前で学者一家に育てられ、後にファーティマと名乗ります。
一方、史実上のファーティマの出自や幼少期には不明な点が多く、シタラという名前や養母との生活は、作品独自の設定を含みます。
史実と作品の違い
- ファーティマやモンゴル皇族は実在人物をモデルにしている
- シタラという幼名や養母との関係は創作を含む
- 人物の会話や感情も物語として再構成されている
- 作品の設定と史実上の記録は分けて考える必要がある
アニメ『天幕のジャードゥーガル』の主要声優一覧
主要キャラクターの担当声優は以下の通りです。
| 登場人物 | 声優 |
|---|---|
| シタラ | 関根明良 |
| ドレゲネ | 小清水亜美 |
| ファーティマ | 桑島法子 |
| ムハンマド | 齋藤潤 |
| オゴタイ | 下野紘 |
| トルイ | 鈴木崚汰 |
| シラ | 入野自由 |
| チャガタイ | 浪川大輔 |
| ジュチ | 野島健児 |
| ソルコクタニ | 久野美咲 |
| モゲ | 朝井彩加 |
| キルギスタニ | 新谷真弓 |
登場人物の立場を把握してからアニメを見返すと、何気ない会話や視線の意味も理解しやすくなります。
『天幕のジャードゥーガル』の登場人物に関するよくある質問
シタラとファーティマは同一人物ですか?
主人公シタラは、後に亡き女主人の名前を受け継ぎ、ファーティマと名乗ります。
ただし、シタラを育てた養母ファーティマと主人公シタラは別人です。
シタラはなぜモンゴル帝国へ復讐するのですか?
トルイが率いる軍の侵攻によって、故郷と大切な人々を奪われ、自身も捕虜となったためです。
シタラは知識と知恵を使い、帝国の内部へ入り込もうとします。
シタラとドレゲネはどのような関係ですか?
モンゴル帝国への恨みと復讐の目的を共有する協力関係です。
友情だけでなく、シタラの知識とドレゲネの地位を互いに必要とする政治的な関係でもあります。
トルイはシタラにとってどのような人物ですか?
シタラの暮らしていた土地へ侵攻し、大切な人々と居場所を奪った直接の仇です。
オゴタイとトルイは兄弟ですか?
二人ともチンギス・カンの息子です。
オゴタイが第三皇子、トルイが第四皇子にあたります。第一皇子はジュチ、第二皇子はチャガタイです。
ドレゲネの夫は誰ですか?
チンギス・カンの第三皇子オゴタイです。作品では、ドレゲネはオゴタイの第六妃として登場します。
主人公ファーティマは実在した人物ですか?
実在人物を着想源としています。
ただし、出自や幼少期には不明な点が多く、シタラという名前や養母との関係には作品独自の設定が含まれます。
『天幕のジャードゥーガル』は史実通りですか?
歴史上の人物や出来事を土台にしたフィクションです。
人物の会話、感情、細かな人間関係には、作者による想像や再構成が含まれています。
アニメでシタラを演じている声優は誰ですか?
シタラ役は関根明良さんです。
ドレゲネ役は小清水亜美さん、トルイ役は鈴木崚汰さん、オゴタイ役は下野紘さんが担当しています。
アニメ『天幕のジャードゥーガル』はどこで見られますか?
配信サービスや放送局は時期によって変わる場合があります。
最新情報は、『天幕のジャードゥーガル』の配信・放送情報まとめで確認できます。
まとめ|シタラとモンゴル皇族の関係
- シタラは後にファーティマと名乗る
- 養母ファーティマと主人公シタラは別人
- トルイはシタラの故郷を奪った直接の仇
- ドレゲネは復讐の目的を共有する協力者
- オゴタイはドレゲネの夫で、チンギス・カンの第三皇子
- ジュチ、チャガタイ、オゴタイ、トルイは兄弟
- 後宮の妃たちは、それぞれ異なる目的と立場を持つ
- 実在人物をモデルにしているが、人物像には創作が含まれる
『天幕のジャードゥーガル』の人物関係は、シタラを中心に整理すると分かりやすくなります。
知識を与えたファーティマとムハンマド、故郷を奪ったトルイ、復讐で手を組むドレゲネ。この三つの関係が物語の軸です。
一方で、モンゴル皇族は単純な悪役として描かれていません。
穏やかなオゴタイや無邪気なトルイにも人間らしい一面がありますが、それによって征服された人々の被害が消えるわけではありません。
善悪だけでは整理できない人物たちの中で、シタラは知識を使い、自分の人生を取り戻そうとします。
その知識が自由へつながるのか、それとも復讐に彼女自身を縛るのか。そこが本作の大きな見どころです。
主な参考情報
- TVアニメ『天幕のジャードゥーガル』公式サイト
- TVアニメ『天幕のジャードゥーガル』公式キャラクターページ
- TVアニメ『天幕のジャードゥーガル』スタッフ・キャスト
- 秋田書店『天幕のジャードゥーガル』第1巻
- Souffle「キャラクター相関図とかんたん人物事典」
- 原作・トマトスープ先生インタビュー
- Abel Gongora監督インタビュー
注意事項
『天幕のジャードゥーガル』は、歴史上の人物や出来事を題材にしたフィクションです。人物の会話、感情、幼少期、細かな人間関係には創作や再構成が含まれます。
情報確認日:2026年7月11日


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