昔、名前も覚えきれないほどの仲間たちを集めた。
剣士がいた。魔法使いがいた。料理人も、商人も、職人もいた。
戦場ではほとんど使わなかったのに、なぜか今でも顔を思い出せる人もいる。
『幻想水滸伝』。
1995年に始まったKONAMIのRPGシリーズは、2026年になった今も「昔の名作」という言葉の中には収まっていません。
2025年には『幻想水滸伝I&II HDリマスター』が発売され、シリーズ30周年を記念した大規模展覧会「幻想博物館」も開催されました。
2026年には14年ぶりのシリーズ完全新作『幻想水滸伝 STAR LEAP』が始動。
そして10月3日からは、『幻想水滸伝II』をベースにしたTVアニメ『幻想水滸伝』が全国32局で順次放送されます。
30年前、画面の向こうで輝いていた108の星が、ゲーム、漫画、アニメという新しい姿で、もう一度集まり始めているのです。
この記事でわかること
- 『幻想水滸伝』とはどんなゲームなのか
- 108星・本拠地・紋章などシリーズならではの魅力
- 2026年アニメの放送日・原作・声優キャスト
- 『幻想水滸伝』の漫画・コミカライズ情報
- 30周年展「幻想博物館」とは何だったのか
- Steamで遊べる『I&II HDリマスター』について
- 完全新作『幻想水滸伝 STAR LEAP』の現状
- 初心者はどの作品から始めればいいのか
初めてこの名前を知った人にも。
かつて本拠地へ帰るたび、仲間が増えていくことを楽しみにしていた人にも。
あの日の続きを探すように、108星の物語をたどってみましょう。
- 『幻想水滸伝』とは?108星が紡ぐKONAMIの名作RPG
- 幻想水滸伝の「108星」とは?108人の仲間が特別な理由
- 『幻想水滸伝』シリーズの魅力とは?戦争を人間の感情から描く
- 『幻想水滸伝II』とは?2026年アニメの原作になった人気作
- アニメ『幻想水滸伝』はいつから?2026年10月3日放送開始
- アニメ『幻想水滸伝』の声優・キャスト一覧
- 『幻想水滸伝』の漫画はある?新旧コミカライズを紹介
- 30周年展「幻想水滸伝I&II展 ~幻想博物館~」とは
- 『幻想水滸伝』はSteamで遊べる?I&II HDリマスターを解説
- 『幻想水滸伝 STAR LEAP』とは?14年ぶりのシリーズ完全新作
- 幻想水滸伝はどれから遊ぶ?初心者向けおすすめルート
- なぜ『幻想水滸伝』は30年以上愛されるのか
- 『幻想水滸伝』に関するよくある質問【FAQ】
- まとめ|108星の物語は、2026年も生き続けている
- 情報ソース・参考資料
『幻想水滸伝』とは?108星が紡ぐKONAMIの名作RPG
『幻想水滸伝』は、1995年に第1作が発売されたKONAMIのRPGシリーズです。
2026年のKONAMI公式発表では、本編・外伝を合わせてこれまでに11作品が発売されています。
中国古典『水滸伝』をモチーフのひとつとし、作品ごとに舞台や主人公を変えながら、国家間の戦争と、その中で生きる人々の運命を描いてきました。
そして最大の特徴が、シリーズを象徴する「108星」です。
戦士や魔法使いだけではありません。
軍師、商人、料理人、職人、芸術家など、さまざまな人物を仲間へ迎えながら、巨大な歴史を動かしていきます。
ただ、『幻想水滸伝』を「108人の仲間を集めるRPG」とだけ説明すると、この作品の魅力をかなり取りこぼしてしまいます。
戦争を描いたRPGなのに、最後に思い出すのは戦場ではなく、人の顔だからです。
何が面白い?幻想水滸伝を特徴づける5つのゲームシステム
初めてシリーズを知った人のために、まず「普通のRPGと何が違うのか」を整理してみましょう。
| 特徴 | どんな要素? |
|---|---|
| 108星 | 多数の個性的な人物を仲間へ迎えるシリーズ最大の特徴 |
| 本拠地 | 仲間が増えるほど施設や人が増え、拠点そのものが成長する |
| 通常戦闘 | 複数の仲間を編成し、それぞれの武器や紋章を生かして戦う |
| 戦争イベント | 国家間の戦いを通常戦闘とは異なるスケールで描く |
| 一騎打ち | 重要人物同士の対決を演出するシリーズならではの戦闘 |
「仲間を集める」「拠点を育てる」「戦争を戦う」。
この3つが組み合わさることで、プレイヤーはただ冒険するだけではなく、ひとつの勢力そのものを育てているような感覚を味わえます。
そして、その中心にいるのが108星です。
『幻想水滸伝』の元ネタは中国古典『水滸伝』
タイトルからわかるように、『幻想水滸伝』は中国古典文学『水滸伝』のモチーフを取り入れています。
『水滸伝』では、さまざまな事情を抱えた108人の豪傑が集まり、大きな物語を形成していきます。
『幻想水滸伝』もまた、「108の宿星が集う」という発想をシリーズの重要な柱として受け継ぎました。
ただし、中国古典をそのままゲーム化した作品ではありません。
国家、文化、戦争、紋章、登場人物などは独自のファンタジー世界として構築されているため、原典を知らなくても問題なく楽しめます。
幻想水滸伝の「108星」とは?108人の仲間が特別な理由
108星とは、『幻想水滸伝』を象徴する仲間たちです。
しかし、その魅力は人数の多さそのものではありません。
108人いるのではない。108人分の人生が、そこにある。
私は、この感覚こそ『幻想水滸伝』の核だと思っています。
108星は単なるキャラクター収集ではない
宿星の中には、前線で戦う人物もいれば、戦闘にはほとんど参加しない人物もいます。
店を開く人。
料理を作る人。
物を作る人。
情報を集める人。
娯楽を持ち込む人。
生まれも、身分も、考え方も異なる人々が、一つの旗の下へ集まっていきます。
だから108星を集める体験は、「強いキャラクターをコンプリートすること」とは少し違う。
異なる人生を持つ人たちを迎え入れ、ひとつの社会を作っていく感覚に近いのです。
仲間が増えるほど「本拠地」が生きた場所になる
108星と並んで、『幻想水滸伝』を特別なRPGにしているのが本拠地です。
仲間を迎えるにつれて店や施設が増え、人の声が増え、最初は寂しかった場所が少しずつ変わっていきます。
RPGでは、新しい町へ向かう瞬間に胸が躍ります。
けれど『幻想水滸伝』では、それと同じくらい「本拠地へ帰ること」が楽しみになる。
「新しく仲間にしたあの人は、どこにいるだろう」
「何か新しい店ができているかもしれない」
そんな小さな期待が、本拠地へ足を向かわせます。
戦争に勝つために仲間を集めていたはずなのに。
いつの間にか、その人たちが暮らしている場所そのものを守りたくなる。
本拠地は便利な拠点ではなく、プレイヤー自身の「帰る場所」になっていくのです。
108星だからこそ「自分だけの推し」が生まれる
108人すべてを、同じ深さで好きになる必要はありません。
物語の中心人物に惹かれる人もいる。
出番の少ない人物を、なぜか何十年も覚えている人もいる。
能力よりデザインが好きで、いつもパーティーへ入れていたキャラクターもいるでしょう。
これだけ大勢の人物を用意することで、『幻想水滸伝』はプレイヤーへ「この人を好きになってください」と押しつけません。
あなたが好きになる人を、自分で見つけてください。
そう静かに差し出してくる。
現在の「推し文化」にも通じるキャラクター体験が、すでにこのシリーズにはありました。
『幻想水滸伝』シリーズの魅力とは?戦争を人間の感情から描く
『幻想水滸伝』には剣も魔法もあります。
大規模な戦争があり、強大な力を持つ「紋章」もあります。
けれど、それらを一本の物語として結んでいるのは、もっと人間的な問いです。
誰を信じるのか。何を守るのか。そして、自分はどこに立つのか。
国家の戦争を「そこで生きる人」から描く
国家が戦えば、傷つくのは軍人だけではありません。
町で店を開いている人がいる。
帰りを待つ家族がいる。
故郷を離れざるを得ない人がいる。
昨日まで笑い合っていた友人が、違う旗の下に立つこともある。
『幻想水滸伝』が描く戦争には、そうした「数字にならない感情」が残されています。
何かを守るための勝利が、別の誰かにとっては喪失になる。
その複雑さを、簡単な善悪へ変換しすぎない。
そこに、このシリーズの物語の厚みがあります。
「紋章」は力であると同時に運命でもある
『幻想水滸伝』の世界には、魔法や特殊能力と深く結びついた「紋章」があります。
その中でも、世界の根幹に関わる存在が「27の真の紋章」です。
紋章は単なる強力な装備ではありません。
力を得ることで何を守れるのか。
その代わりに何を背負うのか。
シリーズでは、紋章がしばしば人物の人生や歴史そのものへ影響します。
「強い力さえあれば、すべてを守れる」
そんな願いが、必ずしも幸福へつながらない。
その苦さもまた、『幻想水滸伝』らしさです。
『幻想水滸伝II』とは?2026年アニメの原作になった人気作
2026年にTVアニメ化される物語のベースとなるのが、シリーズ第2作『幻想水滸伝II』です。
主人公と親友ジョウイは、ハイランド王国の少年兵部隊「ユニコーン隊」の一員。
ジョウストン都市同盟との戦いが休戦へ向かい、ようやく故郷へ帰れる――そう信じていた夜から、二人の運命は大きく変わっていきます。
『幻想水滸伝II』の物語をネタバレなしで解説
主人公リリュウとジョウイが願っていたのは、最初から英雄になることではありません。
戦争が終わってほしい。
故郷キャロへ帰りたい。
義姉ナナミと、またいつもの生活を送りたい。
そんな小さな願いでした。
ところが少年兵部隊を襲う事件をきっかけに、二人は国家同士の戦いへ深く巻き込まれていきます。
「世界を救いたい」という願いより先に、「昨日までの日常へ帰りたい」という願いがある。
だから『幻想水滸伝II』は、巨大な戦争を描きながら、不思議なほど私たちの近くに感じられるのです。
リリュウ・ジョウイ・ナナミ・ルカの関係を簡単に整理

※この画像は、人物関係をわかりやすくするためにAIで生成したイメージです。公式画像・公式イラストではありません。
| 人物 | 主人公との関係・立場 |
|---|---|
| リリュウ | アニメ版の主人公。ユニコーン少年兵部隊に所属 |
| ジョウイ | リリュウの幼なじみで親友。同じユニコーン隊の少年兵 |
| ナナミ | リリュウの義姉。二人にとって家族と故郷を象徴する存在 |
| ルカ・ブライト | ハイランド王国側の重要人物。物語へ強烈な緊張をもたらす |
最初に覚えておきたいのは、リリュウとジョウイは「最初から敵同士」ではないということです。
同じ場所で育ち、同じ部隊に入り、同じ未来を信じていた。
だから、この物語は痛い。
リリュウとジョウイ――同じ未来を見ていた親友
アニメでは主人公にリリュウという名前が設定されています。
仲間思いで穏やかなリリュウ。
聡明で、内側に強い信念を秘めたジョウイ。
二人は同じ故郷へ帰ろうとしていました。
だからこそ、戦争の中でそれぞれが「世界をどう変えるべきか」を考え始めたとき、その違いが胸へ刺さります。
親友だからこそ、同じ道を歩けない。その痛みを、この物語は知っています。
ナナミが象徴する「帰りたい場所」
リリュウの義姉ナナミは、明るく快活で、家族思いの人物です。
国家。
大義。
軍略。
物語が大きくなるほど、彼女の願いは逆にシンプルになっていきます。
家族が無事でいてほしい。
ただ、それだけ。
けれど戦争の中では、その「ただそれだけ」が最も難しい。
ナナミがいることで、この作品には常に「帰れる日常」という基準点が残されています。
ルカ・ブライトはなぜ今も語られるのか
『幻想水滸伝II』の敵役として、特に高い知名度を持つのがルカ・ブライトです。
詳しい行動や背景は、これから遊ぶ人の楽しみを守るため伏せます。
ただ、彼の存在によって戦争は「遠くで起きている政治問題」ではなくなります。
安全な場所がなくなる。
日常が、一瞬で壊されるかもしれない。
その恐怖を物語へ持ち込む、非常に強い存在です。
そして『幻想水滸伝II』の深さは、「強大な敵を倒せば、それですべて解決する」という物語だけでは終わらないところにあります。
敵を越えた先にも、国と国、理想と理想、人と人の違いが残る。
その先にこそ、この作品が長く語られる理由があります。
アニメ『幻想水滸伝』はいつから?2026年10月3日放送開始
TVアニメ『幻想水滸伝』は、2026年10月3日(土)からTOKYO MX、関西テレビ、BS朝日ほか全国32局で順次放送開始です。
全24プラットフォームでも順次配信され、第1話は60分拡大スペシャルとして放送されます。
放送局・配信サービスを詳しく確認したい方へ
地域別の放送日時や配信サービスについては、以下の記事で詳しくまとめています。
アニメ版の原作は『幻想水滸伝II』
タイトルが『幻想水滸伝』なので、第1作のアニメ化に見えるかもしれません。
しかし、今回のTVアニメで描かれるのは『幻想水滸伝II』をベースとした物語です。
リリュウ、ジョウイ、ナナミを中心に、ハイランド王国とジョウストン都市同盟をめぐる戦乱が展開します。
ビクトール、フリック、レックナート、ルックなど、第1作から続いて登場する人物にも注目です。
アニメ『幻想水滸伝』主要スタッフ
| 担当 | スタッフ |
|---|---|
| 原作 | コナミデジタルエンタテインメント |
| 監督 | サトウユーゾー |
| シリーズ構成 | 土屋理敬 |
| ゲームキャラクターデザイン | 石川 史 |
| アニメーションキャラクター原案 | 鈴木 新 |
| アニメーションキャラクターデザイン | 山内 遼 |
| 音響監督 | 岩浪美和 |
| 音楽 | 中村弘二 |
| 制作・プロデュース | KONAMI animation |
主題歌はamazarashi、EDはKoji Nakamura
オープニング主題歌は、amazarashiの「悲しみさえ大人びて」。
エンディング主題歌は、Koji Nakamuraによる「closed eye sun (feat. たかはしほのか)」です。
少年たちが、自分たちの年齢にはあまりにも重い選択を迫られる『幻想水滸伝II』。
「悲しみさえ大人びて」というタイトルには、それだけでこの作品の青春と戦争の温度を重ねたくなります。
アニメ『幻想水滸伝』の声優・キャスト一覧
原作『幻想水滸伝II』を遊んだ世代にとって、アニメ化で最も大きな変化のひとつが「声」です。
文字で読んでいた台詞へ、声優の息遣いと感情が宿る。
心の中で聞いていた声が、30年近い時間を越えて、本当に聞こえてくる。
| キャラクター | 声優 |
|---|---|
| リリュウ | 熊谷俊輝 |
| ジョウイ | 土屋神葉 |
| ナナミ | 日原あゆみ |
| ビクトール | 小西克幸 |
| フリック | 中村悠一 |
| ルカ・ブライト | 八代 拓 |
| ジル・ブライト | 安済知佳 |
| アガレス・ブライト | 山野井仁 |
| クルガン | 笠間 淳 |
| シード | 松岡禎丞 |
| ラウド | 峰 晃弘 |
| ピリカ | 近貞月乃 |
| レックナート | 潘 めぐみ |
| ルック | 村瀬 歩 |
| シュウ | 大塚剛央 |
| アップル | 青山吉能 |
| アナベル | 沢城みゆき |
| ジェス | 酒井広大 |
| ゲンゲン | 葉山翔太 |
| リキマル | 綿貫竜之介 |
| リィナ | 仁見紗綾 |
| アイリ | 海野水玉 |
| ボルガン | 佐々木祐介 |
| ムクムク | 丹羽正人 |
主人公リリュウ役は熊谷俊輝
リリュウ役は熊谷俊輝さん。
最初から完成された英雄ではない少年が、物語の中でどのように「人を背負う声」へ変化していくのか。
ゲームではプレイヤーの想像に委ねられていた部分だからこそ、アニメならではの見どころになりそうです。
ジョウイ役は土屋神葉
ジョウイ役は土屋神葉さん。
ジョウイという人物には、口にしている言葉とは別の場所に感情が沈んでいる瞬間があります。
台詞だけでなく、その前後に生まれる「間」や沈黙にも注目したいキャラクターです。
ビクトール役は小西克幸、フリック役は中村悠一
豪快なビクトールを小西克幸さん、冷静なフリックを中村悠一さんが担当します。
第1作ですでに戦いを経験した二人が、新しい世代であるリリュウたちの横に立つ。
この「過去を知る大人」と「これから歴史へ巻き込まれる少年」という世代差も、『II』の魅力です。
『幻想水滸伝』の漫画はある?新旧コミカライズを紹介
『幻想水滸伝』には、ゲームやアニメだけでなく漫画という入口もあります。
2026年現在、特に押さえておきたいのは、アニメ版の新コミカライズと、志水アキさんによる『幻想水滸伝III~運命の継承者~』です。
『幻想水滸伝 The Anime ~本物の英雄~』が2026年に連載開始
2026年7月27日発売の「コミック電撃だいおうじ」から、『幻想水滸伝 The Anime ~本物の英雄~』が連載開始しました。
TVアニメの放送に先駆けて始まったコミカライズで、アニメ・漫画という新しい入口から『幻想水滸伝』へ触れられるようになっています。
志水アキ『幻想水滸伝III~運命の継承者~』は全11巻
過去の代表的なコミカライズとして知られるのが、志水アキさんの『幻想水滸伝III~運命の継承者~』です。
ゲーム『幻想水滸伝III』を題材に、全11巻で刊行されました。
『III』は同じ戦争を複数の人物・勢力から見る構成を特徴とする作品。
表情や視線をじっくり追える漫画という形式でも、『幻想水滸伝』の「立場が変われば見える正義も変わる」という魅力を味わえます。
30周年展「幻想水滸伝I&II展 ~幻想博物館~」とは
『幻想水滸伝』シリーズは、2025年12月15日に30周年を迎えました。
その記念企画として開催されたのが、シリーズ初の大規模展覧会「シリーズ30周年記念 幻想水滸伝I&II展 ~幻想博物館~」です。
| 会場 | 会期 |
|---|---|
| 東京 | 2025年12月6日~2026年1月12日 |
| 大阪 | 2026年2月17日~3月9日 |
2026年9月現在、東京・大阪ともに会期は終了しています。
「作品世界に存在する博物館」というコンセプト
幻想博物館が面白かったのは、単なる設定資料展ではなかったことです。
コンセプトは、「『幻想水滸伝』世界の中に存在する架空の博物館」。
トラン共和国とデュナン共和国の建国に貢献した英雄たちが使用した武器や衣装、歴史資料を収蔵している――という設定で展示空間が作られました。
かつてプレイヤーが経験した出来事が、作品世界ではすでに「歴史」になっている。
30周年という年月そのものを、物語の一部へ変える仕掛けだったのです。
武器・衣装・等身大立像が記憶を現実へ引き出した
会場では、武器、衣装、小物、等身大キャラクター立像を含むフォトスポット、イラスト原画、一部初公開を含むストーリー資料などが展示されました。
画面の中では小さなドットだったものが、人間と同じ大きさになって目の前へ現れる。
作品世界が現実へ出てきたというより、こちら側の記憶が作品世界へ連れ戻される。
展覧会だからこそ味わえた、そんな再会だったのではないでしょうか。
『幻想水滸伝』はSteamで遊べる?I&II HDリマスターを解説
「アニメを見て原作を遊びたい」
「昔遊んだ『I』『II』へもう一度帰りたい」
そんな人には、『幻想水滸伝I&II HDリマスター 門の紋章戦争/デュナン統一戦争』があります。
2025年3月6日に発売され、Steamを含むPC・家庭用ゲーム機で展開されています。
『I』『II』を一本で遊べる
HDリマスターには、シリーズ第1作『幻想水滸伝』と第2作『幻想水滸伝II』を収録。
2026年版アニメの直接の原作は『II』ですが、『I』を先に遊んでおくと、ビクトール、フリック、レックナート、ルックたちが「知らないキャラクター」ではなく、「また会えた人」になります。
この再会の感覚は、シリーズものならではです。
HDリマスターは何が変わった?
| 項目 | HDリマスター版の特徴 |
|---|---|
| グラフィック | 背景などを刷新し高画質化 |
| サウンド | 高音質化 |
| バトル | おまかせ機能など操作性を改善 |
| 戦闘速度 | 倍速機能を搭載 |
| 収録作品 | 『幻想水滸伝I』『幻想水滸伝II』 |
1990年代のRPGらしさを残しながら、物語を追いやすい現代向けの機能が加えられています。
アニメから原作へ進みたい方へ
アニメの中心となるリリュウとジョウイの物語を自分で歩きたいなら、『幻想水滸伝II』が直接の原作です。
シリーズの歴史まで味わうなら、HDリマスターで『I』→『II』の順に遊ぶと、人物同士のつながりや再会をより深く楽しめます。
Switch版をチェックする:
幻想水滸伝 I&II HDリマスター 門の紋章戦争 / デュナン統一戦争 Switch版を楽天市場で見る
Steamを起動すれば、1995年から続く物語への扉は、今も開いています。
『幻想水滸伝 STAR LEAP』とは?14年ぶりのシリーズ完全新作
『幻想水滸伝 STAR LEAP』は、「幻想水滸伝」の正史として描かれるシリーズ完全新作RPGです。
日本国内では2026年8月7日にiOS/Android版が配信開始されました。
KONAMIは、シリーズとして14年ぶりの完全新作と案内しています。
「27の真の紋章」のひとつである「変化の紋章」を中心に、新たな108星の物語が描かれます。
『STAR LEAP』はSteamにも対応予定
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | 幻想水滸伝 STAR LEAP |
| ジャンル | RPG |
| 日本国内配信日 | 2026年8月7日 |
| 現在配信中 | iOS/Android |
| 対応予定 | Steam |
| 価格 | 基本プレー無料(アイテム課金制) |
注意したいのはSteam版です。
Steamは対応プラットフォームとして発表されていますが、2026年9月30日時点では配信日はまだ発表されていません。
「Steamで今すぐ『STAR LEAP』を遊べる」と誤解しないよう注意してください。
昔の作品の代わりではなく「新しい幻想水滸伝」
長く続いたシリーズの新作が登場すると、どうしても私たちは昔と比べたくなります。
あの頃の雰囲気はあるのか。
昔と同じなのか。
でもシリーズが生き続けるということは、同じ物語を何度も繰り返すことではありません。
新しい主人公がいる。
新しい仲間がいる。
新しい108星が集う。
それでも、歴史や紋章といったシリーズの記憶はつながっている。
昔好きだった世界が保存されているだけではなく、今も時間を進めている。
『STAR LEAP』の存在は、そのことを示しています。
幻想水滸伝はどれから遊ぶ?初心者向けおすすめルート
シリーズへ初めて入る人にとって、11作品という数字は少し多く感じるかもしれません。
ですが、すべてを最初から遊ばなければ楽しめないわけではありません。
| こんな人 | 入口 | その後 |
|---|---|---|
| 2026年アニメから興味を持った | 『幻想水滸伝II』 | 気になったら『I』へ |
| 世界観を順番に味わいたい | 『幻想水滸伝I』 | 『II』へ進む |
| 現在進行形の新作から入りたい | 『STAR LEAP』 | 気になる人物・歴史から過去作へ |
| ゲームより漫画が読みやすい | コミカライズ | 対応するゲーム・アニメへ |
アニメからなら『幻想水滸伝II』へ
2026年版アニメでリリュウ、ジョウイ、ナナミが気になったなら、直接の原作である『幻想水滸伝II』から始めて構いません。
アニメでは描ききれない仲間集め、本拠地での生活、町の人々との会話を、自分自身で歩いて体験できます。
より深く味わうなら『I』→『II』
時間が取れるなら、『幻想水滸伝I&II HDリマスター』で第1作から始める方法がわかりやすいでしょう。
『II』で登場する人物が「初対面」ではなく「再会」になる。
その違いは、思っている以上に大きいものです。
結局どこから始めてもいい
シリーズには歴史があります。
だからこそ、「順番を間違えたら楽しめない」と思ってしまう人もいるかもしれません。
でも、物語への入口はひとつではありません。
あなたが心を動かされた場所が、最初の一作でいい。
アニメで見つけた一人のキャラクターから、30年分の物語へ遡っていく。
それもまた、とても贅沢な『幻想水滸伝』の楽しみ方です。
なぜ『幻想水滸伝』は30年以上愛されるのか
1995年から2026年。
ゲームを取り巻く環境は大きく変わりました。
ブラウン管のテレビから高精細なディスプレイへ。
メモリーカードからクラウドへ。
パッケージを買う時代からSteamやスマートフォンへ。
それでも『幻想水滸伝』という名前を聞いただけで、昔組んでいたパーティーや、本拠地の風景を思い出す人がいます。
物語を思い出すと、当時の自分まで戻ってくる
久しぶりにキャラクター一覧を見る。
「この人、ずっと使っていたな」
そう思った瞬間、ゲームの記憶だけではなく、その頃の部屋や、時間や、自分自身まで戻ってくることがあります。
心を震わせた物語は、スクリーンの外でも生き続ける。
『幻想水滸伝』は、そのことをよく教えてくれる作品です。
大人になると、好きな人物が変わる
子どもの頃には主人公の気持ちばかり追いかけていた。
大人になって遊び直すと、軍師の決断が苦しく感じる。
親世代や、国を背負う人物の言葉が以前より重く聞こえる。
昔は「なぜそんな選択をするの?」と思った人物を、今なら少し理解できる。
作品そのものは変わっていません。
変わったのは、こちら側です。
だから同じ物語へ戻っても、昔とは違う星が目に入る。
それこそが、何十年も帰ることのできる物語の強さなのでしょう。
『幻想水滸伝』に関するよくある質問【FAQ】
『幻想水滸伝』とはどんなゲームですか?
KONAMIのRPGシリーズです。1995年に第1作が発売され、108星と呼ばれる多数の人物、本拠地、紋章、国家間の戦争などを特徴としています。
幻想水滸伝の108星とは何ですか?
中国古典『水滸伝』の108人の豪傑をモチーフにした、シリーズを象徴する仲間たちです。戦闘に参加する人物だけでなく、本拠地でさまざまな役割を果たす人物もいます。
幻想水滸伝は何が面白いですか?
108星を集める楽しさ、本拠地が成長していく感覚、通常戦闘・戦争・一騎打ちといった複数のゲーム体験、そして善悪だけでは割り切れない人間ドラマが大きな魅力です。
アニメ『幻想水滸伝』はいつから放送されますか?
2026年10月3日(土)から全国32局で順次放送開始です。全24プラットフォームでも順次配信予定です。
詳しい放送局・配信情報は、『幻想水滸伝』アニメはいつから?2026年10月3日放送開始!放送局・配信サービスも紹介をご覧ください。
アニメ『幻想水滸伝』の原作は?
シリーズ第2作『幻想水滸伝II』が物語のベースです。
アニメ主人公リリュウの声優は誰ですか?
リリュウ役は熊谷俊輝さん。ジョウイ役は土屋神葉さん、ナナミ役は日原あゆみさんです。
『幻想水滸伝』に漫画はありますか?
あります。2026年には『幻想水滸伝 The Anime ~本物の英雄~』が連載されています。また、志水アキさんによる『幻想水滸伝III~運命の継承者~』は全11巻で刊行されています。
『幻想水滸伝』はSteamで遊べますか?
『幻想水滸伝I&II HDリマスター』はSteamで遊べます。『STAR LEAP』もSteam対応予定ですが、2026年9月30日時点ではSteam版の配信日は発表されていません。
『幻想水滸伝II』は『I』から遊ぶ必要がありますか?
『II』単体でも楽しめます。ただし、第1作から続いて登場する人物や設定があるため、『I』を先に遊ぶと再会や世界のつながりをより深く味わえます。
まとめ|108星の物語は、2026年も生き続けている
『幻想水滸伝』は、1995年に始まりました。
それから30年以上。
HDリマスターが発売され、30周年展が開かれ、新しい漫画が始まり、『STAR LEAP』で新しい108星が生まれ、そして『幻想水滸伝II』はTVアニメになります。
けれど私は、このシリーズを「復活した」という言葉だけで表したくありません。
ファンの記憶の中では、ずっと生きていたからです。
昔好きだったキャラクターを思い出す。
あの本拠地へ帰りたくなる。
そして久しぶりに物語へ触れると、キャラクターだけではなく、あの頃の自分まで少し戻ってくる。
108の星が集まると、歴史が動く。
けれど『幻想水滸伝』が動かしてきたものは、ゲームの中の歴史だけではありません。
あのとき理解できなかった台詞が、大人になった今ならわかる。
昔は目に留まらなかった人物が、今はなぜか胸に残る。
物語が変わったのではない。
私たちが、それぞれの時間を生きてきたのです。
2026年のアニメから初めて出会う人もいるでしょう。
Steamで初めて『I』『II』を遊ぶ人もいる。
『STAR LEAP』から108星という言葉を知る人もいる。
入口は違っても、その先にはたくさんの人の人生があります。
これから108星の物語へ入るなら
- アニメから入りたい:放送局・配信サービスを確認する
- 原作を遊びたい:『幻想水滸伝I&II HDリマスター』Switch版を楽天市場で見る
- 最新作から入りたい:『幻想水滸伝 STAR LEAP』をチェックする
星が108個あるから忘れられないのではありません。
108の人生が、私たちの記憶のどこかに居場所を作るから、忘れられないのです。
情報ソース・参考資料
本記事は2026年9月30日時点で公開されている一次情報を中心に確認しています。シリーズの作品数、HDリマスター、新作『STAR LEAP』についてはKONAMI/コナミデジタルエンタテインメント、アニメの放送・配信・スタッフ・声優・主題歌についてはアニメ『幻想水滸伝』公式サイトおよびKONAMI animation、漫画についてはKADOKAWAおよびアニメ公式発表、展覧会については「幻想水滸伝I&II展 ~幻想博物館~」公式情報を参照しました。
- 幻想水滸伝シリーズ ポータルサイト|KONAMI
- 幻想水滸伝I&II HDリマスター 公式サイト|KONAMI
- 幻想水滸伝 STAR LEAP 公式サイト|KONAMI
- アニメ『幻想水滸伝』公式サイト
- KADOKAWA公式サイト
- シリーズ30周年記念 幻想水滸伝I&II展 ~幻想博物館~ 公式サイト
※本記事の情報は2026年9月30日時点のものです。アニメの放送日時・配信サービス、ゲームの対応プラットフォーム、漫画の刊行・連載状況などは変更される場合があります。最新情報は各公式サイトをご確認ください。



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