ざつ旅とは？アニメから原作にハマる人向け入門ガイド

2025年春アニメとして放送中の『ざつ旅 -That’s Journey-』。

「旅×創作×自己発見」をテーマに、主人公・鈴ヶ森ちかが無計画に旅する姿を描いた本作は、視聴者に新たな“旅の魅力”を届けています。

この記事では、アニメから『ざつ旅』に興味を持った方に向けて、原作漫画の概要・魅力・読み進め方・スピンオフ作品まで丁寧に解説します。

『ざつ旅』原作漫画の基本情報まとめ

『ざつ旅 -That’s Journey-』は、石坂ケンタ氏による漫画作品で、2019年3月27日よりKADOKAWAの『電撃マオウ』にて連載が開始されました。

本作は、新人漫画家の鈴ヶ森ちかが、SNSのアンケートで行き先を決めるという“ざつ”な旅を通じて、創作のヒントや自己発見を得ていく物語です。

2024年12月27日時点で、単行本は既刊12巻まで刊行されています。

作者・石坂ケンタが描くリアル旅漫画

作者の石坂ケンタ氏は、実際に取材を行い、実在の風景やローカルな文化を丁寧に描写しています。

そのため、読者はまるで自分も旅をしているかのような臨場感を味わうことができます。

連載は「電撃マオウ」で2019年から継続中

『ざつ旅』は、KADOKAWAの月刊誌『電撃マオウ』にて、2019年5月号から連載が開始され、現在も継続中です。

連載開始当初から、旅と創作をテーマにした独自のストーリー展開が話題となり、多くの読者の支持を集めています。

単行本は現在12巻まで刊行

2024年12月27日現在、単行本は第12巻まで刊行されています。

各巻では、鈴ヶ森ちかの新たな旅先での出会いや体験が描かれており、彼女の成長や創作活動の変化が丁寧に描写されています。

原作を読むべき理由｜アニメにはない魅力

『ざつ旅 -That’s Journey-』は、アニメでも作品の雰囲気や魅力は伝わってきますが、原作漫画ならではの深い描写や情報量が魅力のひとつです。

原作を読むことで、よりリアルで情緒豊かな“旅”を感じることができ、ちかの心情にも深く寄り添えます。

ここでは、原作ならではの見どころやアニメでは描ききれない部分をご紹介します。

実在の風景と綿密な取材で“旅してる感”が倍増

原作漫画では、作者・石坂ケンタ氏が実際に足を運んだ場所をもとに、細かな風景描写が行われています。

そのため、読者はまるで自分がその地を歩いているような没入感を味わうことができます。

アニメでは尺の都合で省略される小さな観光地や店のエピソードも、原作では丁寧に描かれています。

ちかの心情や成長がより深く描かれる

原作では、ちかが旅先で感じる戸惑いや喜び、不安、創作への葛藤などが、モノローグや表情の細かな描写によって深く表現されています。

アニメではテンポを重視して省かれた心理描写も、原作なら存分に読み取ることができます。

彼女の内面の変化を追うことで、物語への共感度がより高まるでしょう。

アニメでは描かれない旅先・登場人物も多数

原作には、アニメで未登場のエピソードや人物が多数存在します。

例えば、ちかが訪れる地方都市や、旅先で出会う個性的な人々は、原作の醍醐味のひとつです。

アニメ版ではどうしても取捨選択されてしまう情報が、原作ではすべて楽しめます。

読み始めるならここから！おすすめ巻＆話数

『ざつ旅 -That’s Journey-』をこれから読み始める方にとって、どこから読めばよいのかは気になるポイントです。

まずは第1巻から読むのが王道であり最もおすすめですが、特定のテーマや旅先に注目するなら、巻数を選んで読むのも有効です。

ここでは、物語の導入に最適な巻と、読者の心に刺さる注目エピソードをご紹介します。

第1巻はちかの旅立ちと初めての会津若松が描かれる

第1巻は、主人公・鈴ヶ森ちかがSNSのアンケートを通じて“ざつ”な旅を始めるまでの経緯と、最初の旅先・会津若松を巡るストーリーが収録されています。

この巻は作品のコンセプトを理解する上で非常に重要で、ちかの人柄や物語の雰囲気もよく伝わってきます。

第4巻〜第5巻で見られる創作活動との葛藤が熱い

ちかが旅を重ねる中で、「自分は何を描きたいのか」という創作への葛藤が本格的に描かれるのが第4〜5巻です。

このあたりでは、ただの“ゆる旅”から一歩踏み込んで、創作者としての自我や成長が物語に色濃く現れてきます。

旅だけでなく自己探求や職業的な苦悩に興味がある方は、ぜひこの巻をチェックしてみてください。

スピンオフ作品も必読！『蓮沼歴の日常』とは

『ざつ旅 -That’s Journey-』の世界観をさらに深く楽しむためにおすすめなのが、スピンオフ作品『蓮沼歴の日常』です。

本編では語られなかった日常やキャラクターの内面が描かれており、シリーズファンには見逃せない内容となっています。

ここでは、このスピンオフの概要や見どころをご紹介します。

ちかの親友・蓮沼歴にフォーカスしたスピンオフ

『蓮沼歴の日常』は、主人公・ちかの大学の友人である蓮沼歴（はすぬま・れき）を中心に据えたスピンオフ作品です。

彼女は本編でも登場する落ち着いた雰囲気の女性で、ちかの良き理解者であり、創作仲間でもあります。

本編では描かれなかった歴の視点からの日常や感性を深く知ることができます。

2023年から連載スタート、日常と創作が絡む物語

このスピンオフは2023年10月より連載が始まりました。

ちかの旅と対比されるように、歴の“動かない日常”が描かれ、日常の中での創作活動や心の動きがテーマとなっています。

静かで繊細な心理描写が多く、落ち着いた読み味を楽しみたい方に特におすすめです。

どこで読める？原作漫画の購入・配信サービス

『ざつ旅 -That’s Journey-』の原作漫画は、紙の単行本・電子書籍の両方で入手可能です。

購入先や配信サービスによって特典が付くこともあるので、自分に合った方法で読み始めてみましょう。

ここでは、主要な購入・閲覧手段をご紹介します。

電子書籍ならebookjapanやコミックシーモアがおすすめ

スマートフォンやタブレットで手軽に読みたい方には、電子書籍での購読が便利です。

ebookjapanやコミックシーモアなどの大手サイトでは、1巻無料試し読みやポイント還元などのキャンペーンが実施されていることがあります。

また、KindleストアやLINEマンガ、BookLive!などでも配信中です。

紙派にはAmazonや楽天ブックスで購入可能

コレクションとして手元に残したい方には、紙の単行本購入が向いています。

Amazonや楽天ブックス、hontoなどの通販サイトで取り扱いがあり、新品・中古の両方から選ぶことができます。

書店でもKADOKAWAのコミックスコーナーに並んでいることが多いので、実物を見て選ぶのもおすすめです。

『ざつ旅 -That’s Journey-』アニメとの違いを楽しむコツ

『ざつ旅 -That’s Journey-』のアニメと原作漫画には、それぞれにしかない魅力があります。

両方を楽しむことで、物語の奥行きやキャラクターの心情をより深く理解することができます。

ここでは、原作とアニメの違いを把握した上で、楽しむためのポイントをご紹介します。

旅先の選定理由やエピソード背景に注目

アニメでは構成の都合上、訪れる旅先が一部省略・短縮されている場合があります。

原作では、旅先を選んだ理由や、現地でのちかの気づき・感動が細かく描写されています。

エピソードの“裏側”を知ることで、アニメのシーンもさらに味わい深くなるはずです。

キャラの心理描写やモノローグが原作では濃密

アニメではテンポや演出上、キャラクターの内面をナレーションで簡潔に伝える場面が多くあります。

対して原作では、ちかのモノローグや表情の変化がページを通して丁寧に表現され、より深い共感を得られます。

創作に対する悩みや、旅先での戸惑いと発見といった心理の揺らぎをじっくり読み解くことができます。

『ざつ旅 -That’s Journey-』原作ガイドまとめ

『ざつ旅 -That’s Journey-』は、旅を通じて自己と向き合い、創作への想いを見つめ直す物語です。

アニメ化により注目が集まる中で、原作漫画にはより深い感情の機微と丁寧な描写が詰まっています。

ちかの成長や、リアルな旅先の空気感をじっくり味わいたい方には、ぜひ原作を手に取っていただきたいです。

アニメを見て気になったらまず第1巻を手に取って

アニメで興味を持った方は、第1巻から原作を読むことをおすすめします。

本編の魅力が凝縮された最初のエピソードには、ちかのキャラクターや物語のコンセプトがしっかりと描かれています。

また、読み進めることで作品の世界観にどんどん引き込まれていくはずです。

旅・創作・ゆるさの絶妙なバランスを漫画でも体感しよう

『ざつ旅』の魅力は、リアルな旅描写、ちかの創作への想い、そして肩肘張らない“ゆるさ”が絶妙に組み合わさっている点です。

読者もまた、ちかと一緒に“ざつ”な旅をしているような感覚を味わえる作品です。

忙しい日常に少しの刺激と癒しを求める方にぴったりの一冊です。