生きるために、人はどこまで感情を切り離せるのだろう。
小説『死亡遊戯で飯を食う。』に触れた夜、私の中で「生存」と「倫理」の距離が、ほんの少しだけ変わりました。
この作品が描くデスゲームは、突然巻き込まれるだけの“特別な悲劇”ではありません。
少女たちは命懸けの〈ゲーム〉を生き延び、賞金を得る。
そして主人公・幽鬼にとって、それは文字どおり「飯を食うため」の仕事です。
だから、怖い。
絶叫よりも、判断が。
流血よりも、慣れが。
そして「次のゲームへ行く」という静かな選択が、じわじわと胸を締めつけてくる。
この記事では、小説『死亡遊戯で飯を食う。』が現在何巻まで発売されているのかを最初に整理したうえで、ネタバレをできるだけ抑えながら1巻〜最新10巻までの見どころを紹介します。
「今から読んでも追いつける?」
「何巻まで読めば面白さがわかる?」
「アニメから原作に入っても楽しめる?」
そんな疑問にも、ひとつずつ答えていきます。
この記事の結論
- 原作小説は第10巻まで発売中
- 最新刊は第10巻
- 最新10巻の発売日は2026年6月25日
- 著者は鵜飼有志さん
- イラストはねこめたるさん
- レーベルはMF文庫J
- 初めて読むなら、まず1巻〜3巻を目安にするのがおすすめ
『死亡遊戯で飯を食う。』は何巻まで出てる?【最新刊は10巻】
2026年9月現在、小説は第10巻まで発売中
小説『死亡遊戯で飯を食う。』は、2026年9月現在、第10巻まで刊行されています。
| 作品名 | 死亡遊戯で飯を食う。 |
|---|---|
| 著者 | 鵜飼有志 |
| イラスト | ねこめたる |
| レーベル | MF文庫J |
| 既刊 | 1〜10巻 |
| 最新刊 | 第10巻 |
| 最新刊発売日 | 2026年6月25日 |
第1巻が発売されたのは、2022年11月25日。
第18回MF文庫Jライトノベル新人賞で優秀賞を受賞して刊行されたシリーズで、2026年にはTVアニメも放送されました。
「気になっていたけれど、いつの間にか10巻……」
そんな人もいるかもしれません。
でも私は、むしろ今だからこそ追いかけやすい作品だと思っています。
序盤のデスゲーム。
中盤から浮かび上がる幽鬼自身の変化。
そして後半で広がっていく〈ゲーム〉そのものの謎。
点だったものが線になり始めた今、一気に物語の変化を追えるからです。
最新10巻は93回目の〈ジャンボリーシップ〉
2026年6月25日に発売された第10巻で、幽鬼が挑むのは九十三回目のゲーム〈ジャンボリーシップ〉。
舞台はクルーズ船です。
しかも〈キャンドルウッズ〉を上回る、運営史上最大の参加人数を記録する大規模ゲーム。
九十九回のクリアを目標としてきた幽鬼にとって、数字の上では終着点が近づいているように見えます。
けれど物語は、ゴールへ近づくほど簡単ではなくなっていく。
「あと何回勝てばいいのか」ではなく、「勝ち続けた先に何が残るのか」。
10巻では、その問いがこれまで以上に重く響いてきます。
『死亡遊戯で飯を食う。』は完結してる?
2026年9月現在、発売されている最新第10巻は、KADOKAWAの公式書誌で最終巻とは案内されていません。
そのため、現時点で「10巻で完結したシリーズ」ではありません。
今後の新刊情報については、KADOKAWAやMF文庫Jの公式発表を確認するのが確実です。
今から10巻まで追いつける?おすすめの読み方
「10巻」と聞くと、これから読み始めるには少し多く感じるかもしれません。
でも、本作は一冊ごとにゲームや物語の区切りがあり、シリーズ作品としては比較的読み進めやすい構成です。
だから最初から、
「10巻全部読まなきゃ」
と考えなくて大丈夫。
私がおすすめしたいのは、次の読み方です。
- まず1巻……幽鬼という主人公が自分に刺さるか確かめる
- 次に3巻まで……作品の心理戦とデスゲームの本領を見る
- さらに6巻まで……幽鬼という人物への見方が変わるところまで読む
- 8〜10巻……〈ゲーム〉そのものの謎と最新展開を追う
私はこの作品を、無理に一気読みする必要はないと思っています。
なぜなら『死亡遊戯で飯を食う。』には、ページを閉じたあとに完成する感情があるから。
幽鬼の選択を読み終えたあと、
「本当に、あれしかなかったんだろうか」
と考える。
その時間まで含めて、この作品の読書体験なのだと思います。
『死亡遊戯で飯を食う。』のあらすじをネタバレなしで解説
デスゲームを「仕事」にして生きる少女
『死亡遊戯で飯を食う。』の主人公は、プレイヤーネーム幽鬼(ユウキ)。
17歳の少女です。
けれど、普通の17歳とは決定的に違うところがあります。
幽鬼は命懸けの〈ゲーム〉へ参加し、生還して得た賞金で生活している。
つまり――
殺人ゲームのプロフェッショナル。
第1巻で彼女が目覚めるのは、見知らぬ洋館。
同じように集められた少女たちとともに、〈ゲーム〉へ挑むことになります。
普通なら恐怖で動けなくなってもおかしくない状況で、幽鬼は妙に冷静です。
理由はひとつ。
彼女にとって、これが初めてのゲームではないから。
この瞬間から、『死亡遊戯で飯を食う。』は一般的な「巻き込まれ型デスゲーム」とは少し違う場所へ歩き出します。
異常なのはゲームなのか、それとも慣れてしまった人間なのか
私が本作でいちばん惹かれるのは、「デスゲームが存在すること」そのものではありません。
そこに慣れている人間がいることです。
初心者が恐怖する危険を、経験者は生存のための情報として見る。
誰かが傷ついた場所を、次のプレイヤーは「ここは危ない」と学習する。
昨日ともに戦った相手と、次のゲームでも同じ関係でいられるとは限らない。
異常だったはずのものが繰り返されることで、少しずつ日常になっていく。
そして恐ろしいことに、読者である私たちもまた、その感覚へ少しずつ慣らされていきます。
桐島 灯の視点|幽鬼は「感情がない少女」ではない
読み始めた頃、私は幽鬼を「感情の薄い主人公」だと思っていました。
でも、巻を重ねるうちに、その見方は変わりました。
彼女は感情がないのではなく、
感情に判断を任せないように生きている。
そう見えるようになったんです。
恐怖に飲まれれば死ぬ。
怒りに任せれば判断を誤る。
誰かへの執着が、自分の弱点になることもある。
だから、冷静でいる。
それは冷たさというより、生存技術なのかもしれません。
でも、生き延びるための技術を磨き続けた人間は、最後に何を失うのか。
『死亡遊戯で飯を食う。』は、その問いを簡単な答えにはしてくれません。
【巻ごとの見どころ】『死亡遊戯で飯を食う。』1巻〜10巻をネタバレ控えめに解説
ここからは、公式あらすじで公開されている範囲をベースに、1巻から最新10巻までの見どころを紹介します。
重大な結末には触れませんが、ゲーム名や各巻の導入部分などは含みます。
1巻|物語の始まり――幽鬼という主人公の異質さに出会う
すべての入口となる第1巻。
見知らぬ洋館で目を覚ました幽鬼は、同じように集められた少女たちと〈ゲーム〉へ挑みます。
ここで最も印象的なのは、残酷な状況そのもの以上に、幽鬼とほかの参加者との温度差です。
ほかの少女にとっては、突然訪れた死の恐怖。
でも幽鬼にとっては、日常の延長線上にある「仕事」。
幽鬼は、物語の主人公だから特別な力で何もかも解決できるわけではありません。
経験しているから、考えられる。
考えられるから、生き残ろうとする。
その乾いた強さに惹かれるかどうか。
まず第1巻で確かめてみてください。
幽鬼という主人公が少しでも気になったなら、まずは第1巻から。
いきなり全巻そろえなくても大丈夫です。この作品特有の“冷たい呼吸”が自分に合うか、最初の一冊で確かめてみてください。
※まずは1巻だけでOK。幽鬼の価値観に惹かれたら、そのまま続きを追うのがおすすめです。
2巻|〈三十の壁〉――「経験者だから安全」ではない
第2巻では、〈キャンドルウッズ〉から三か月後、プレイヤーへ復帰した幽鬼が〈スクラップビル〉などのゲームへ挑みます。
そして彼女は、三十回目という節目へ近づいていく。
プレイヤーの間で囁かれているのが、〈三十の壁〉。
三十回前後で不幸が重なるとされる、業界の“呪い”のようなものです。
ここで作品のおもしろさが、もう一段深くなります。
幽鬼は経験者です。
でも、経験者だから無敵なわけではない。
むしろ経験を重ねたからこそ、先に待つ危険を想像できてしまう。
プロだからこそ知っている恐怖。
第2巻では、幽鬼の強さだけでなく、その揺らぎが見えてきます。
3巻|44回目〈クラウディビーチ〉――強者だけが集まる恐怖
〈三十の壁〉を越え、四十回目も乗り越えた幽鬼。
第3巻で挑むのは、四十四回目のゲーム〈クラウディビーチ〉です。
集まるのは、クリア回数三十を超える強豪プレイヤーたち。
つまり、誰もが生き残るための経験を持っている。
それでも、ゲームは安全にはなりません。
絶海の孤島で見つかる異様な遺体。
増えていく犠牲者。
そして疑心暗鬼。
経験者ばかりだからこそ成立する緊張感があります。
成長したら楽になるのではなく、強くなった者には強くなった者の戦場が待っている。
第3巻まで読んで「もっと知りたい」と思ったなら、このシリーズとの相性はかなり良いはずです。
4巻|〈ハロウィンナイト〉――ゲームの傷が日常へ侵食する
〈クラウディビーチ〉を越えた幽鬼へ、別のゲームで参加者の大半が殺害されたという知らせが届きます。
そこで浮上するのが、「殺人鬼」の存在。
さらに、過去のゲームで負った右目の傷や、学校での人間関係まで絡んでいく。
そして挑むことになるのが、〈ハロウィンナイト〉です。
私が4巻で強く感じるのは、ゲームと日常の境界が壊れ始める怖さ。
ゲーム会場を出れば終わり。
そんな単純な世界ではありません。
生き延びた傷も、そこで生まれた因縁も、全部ゲームの外までついてくる。
「生還=元の日常へ戻ることではない」と感じさせる巻です。
5巻|〈ロワイヤルパレス〉――不完全なまま生き延びる
第5巻では、幽鬼の前に玉藻が再び現れ、思いがけない形で師弟関係が生まれます。
一方、幽鬼自身も右目の問題を抱えたまま。
そこで訪ねるのが、視力に頼らずゲームを生き抜いてきた盲目のプレイヤー・鈴々です。
そして修行の先で挑むのが、剣士の決闘をテーマにした〈ロワイヤルパレス〉。
この巻で胸に残るのは、
強い人間とは「何も失っていない人」ではない
ということです。
傷がある。
できないことがある。
万全ではない。
それでも、自分に残された条件で生き残る方法を探す。
本作が描く「強さ」の輪郭が、さらに複雑になっていきます。
6巻|〈メイデンレース〉――幽鬼は「昔の自分」と向き合う
第6巻は、幽鬼という主人公を理解するうえで大きな転換点です。
幽鬼の前に現れる、もう一人の自分。
その幻影に導かれるように、彼女は一回目のゲーム〈メイデンレース〉を思い出していきます。
何十回もの死亡遊戯を経験した現在の幽鬼。
そして、まだ一回目だった頃の幽鬼。
同じ人物なのに、同じではない。
人間は、一日で別人になるわけではありません。
選択を一回。
諦めを一回。
生還を一回。
それを積み重ねた先に、今の自分がいる。
私は6巻まで来ると、「幽鬼は冷たい主人公」という言葉だけでは、もう彼女を説明できないと感じます。
7巻|ゲームに強くなっても、人生まで簡単にはならない
幻影との戦いを終えた幽鬼は、以前よりも研ぎ澄まされた感覚を手に入れます。
海戦。
お化け屋敷。
地雷原。
さまざまなゲームをこなし、プレイヤーとしては順調に見える。
ところが今度は、ゲームの外でトラブルが続きます。
殺し屋の少女。
誘拐。
不良グループの抗争。
ここで改めて考えさせられるのが、
「生き残ること」と「平穏に生きること」は違う
という事実です。
ゲームに強くなれば、人生のすべてが解決するわけではない。
第7巻は、その当たり前を妙に痛く感じさせます。
8巻|物語は〈ゲーム〉そのものの根幹へ
第8巻から、シリーズの視線はさらに広がります。
尸狼から見せられる、〈ゲーム〉の世界との関係を示唆する古書。
業界の成り立ち。
そして、九十九回クリアしたプレイヤーに関わる〈達成者特典〉。
これまでは、
「目の前のゲームをどう生き延びるか」
が大きな問題でした。
けれど8巻からは、
「そもそも、この〈ゲーム〉の世界は何なのか」
へと問いが広がっていきます。
さらに幽鬼自身の身体にも異変が現れ始める。
九十九回という数字が、単なる目標ではなく、別の意味を帯び始めます。
9巻|勝ち続けることにも、代償がある
第9巻では、尸狼や〈密会〉との対立を抱えながらも、幽鬼はプレイヤーとしてゲームをクリアし続けます。
気力も、能力もある。
それでも、胸の奥には不安が残る。
序盤では、「次のゲームを生き残れるのか」が恐怖でした。
けれど物語が進むほど、別の問いが浮かび上がってきます。
勝ち続けた身体と心は、最後まで自分についてきてくれるのか。
ゴールへ近づくことと、限界へ近づくこと。
その二つが同じ方向にあるように見えるからこそ、9巻には独特の息苦しさがあります。
10巻|93回目〈ジャンボリーシップ〉――最大規模のゲームへ
そして現在の最新刊、第10巻。
幽鬼が挑むのは、九十三回目のゲーム〈ジャンボリーシップ〉です。
舞台はクルーズ船。
現役プレイヤーのほとんどに招待が送られるほどの大規模ゲームで、公式では運営史上最大の参加人数とされています。
さらに幽鬼は、〈密会〉との対立や、慣れない肉体を抱えた状態でゲームへ入ることになります。
そして、300人以上の〈敵〉に囲まれる状況へ。
第1巻の小さな洋館から始まった物語が、ここまで巨大な盤面へたどり着く。
それだけでも、10巻という積み重ねを感じます。
けれど、私が本当に怖いのは敵の人数ではありません。
幽鬼自身の「心の冷え」です。
ゲームに慣れる。
危険に慣れる。
人の死に慣れる。
それは生存するためには強さなのかもしれない。
でも93回目まで来たとき、その強さはまだ、何も奪っていないと言えるのでしょうか。
第10巻は、
「幽鬼は九十九回まで生き残れるのか」
という興味を、
「幽鬼は何を残したまま、そこまでたどり着けるのか」
という問いへ変えてくれる巻です。
すでに9巻まで読んでいるなら、次に待つのは93回目の〈ジャンボリーシップ〉。
幽鬼が積み重ねてきた“生存”が、過去最大規模のゲームで試されます。
※未読巻がある場合は、人物関係や伏線を楽しむため、順番に読み進めるのがおすすめです。
『死亡遊戯で飯を食う。』1巻〜10巻の見どころ一覧
| 巻 | 主な見どころ | 初めて読む人への一言 |
|---|---|---|
| 1巻 | 物語の入口と幽鬼の異質な冷静さ | まず作品との相性を確かめたい一冊 |
| 2巻 | 〈スクラップビル〉と〈三十の壁〉 | 強さだけではない幽鬼が見えてくる |
| 3巻 | 44回目〈クラウディビーチ〉 | 心理戦・疑心暗鬼の魅力が強くなる |
| 4巻 | 〈ハロウィンナイト〉とゲーム外へ続く因縁 | 世界観が大きく広がり始める |
| 5巻 | 鈴々との修行と〈ロワイヤルパレス〉 | 不完全なまま戦う強さが見える |
| 6巻 | 一回目の〈メイデンレース〉と過去の幽鬼 | 主人公への見方が変わる転換点 |
| 7巻 | ゲーム外で増えていくトラブル | 「生存」と「生活」の違いが浮かぶ |
| 8巻 | 〈ゲーム〉の根幹と〈達成者特典〉 | シリーズ全体の謎が深くなる |
| 9巻 | 勝ち続ける幽鬼に迫る不安 | 生存の代償が重く感じられる |
| 10巻 | 93回目〈ジャンボリーシップ〉 | これまでの積み重ねが巨大な盤面へ |
初めて読むなら何巻まで?目的別おすすめ読書ルート
とりあえず試したい人|まず1巻
購入を迷っているなら、まずは1巻だけで十分です。
幽鬼の一人称や、デスゲームを「仕事」として見る価値観はかなり独特です。
だからこそ、作品との相性は比較的早くわかります。
第1巻を読み終えたとき、
「怖かった」
よりも、
「この少女、次はどうするんだろう」
が勝ったなら、そのまま2巻へ進んでみてください。
作品との相性をしっかり判断したい人|3巻まで
シリーズ全体との相性を見るなら、私は3巻までをおすすめします。
1巻で幽鬼と世界を知る。
2巻で経験者にも揺らぎがあると知る。
3巻で強豪プレイヤーたちが集まるゲームを見る。
ここまで読むと、本作が単なる「奇抜な設定のデスゲーム作品」ではないことが見えてきます。
幽鬼という主人公を深く知りたい人|6巻まで
幽鬼そのものに惹かれた人には、ぜひ6巻まで進んでほしいです。
過去と現在が並んだとき、
「強い少女」
という言葉だけでは彼女を説明できなくなります。
強いのか。
それとも、強くならざるを得なかったのか。
その二つは、似ているようでまるで違います。
世界の謎まで追いたい人|8巻〜最新10巻まで
8巻以降は、〈ゲーム〉そのものの歴史や〈達成者特典〉、尸狼や〈密会〉など、シリーズ全体に関わる要素が濃くなっていきます。
ここまで来ると、読者の興味も、
「次はどんなデスゲームなのか」
だけではありません。
「幽鬼は何を目指しているのか」
「九十九回の先には何があるのか」
へと変わっていきます。
アニメから原作小説に入っても楽しめる?
楽しめます。
TVアニメ『死亡遊戯で飯を食う。』は、2026年1月7日から放送・配信が始まりました。
アニメから入った人が原作を読む最大の魅力は、私は幽鬼の思考との距離が一気に近くなることだと思っています。
アニメでは、
表情。
声。
沈黙。
画面の間。
そうした演出から感じていた幽鬼の心理を、小説では文章でも追いかけられる。
同じ判断でも、
冷酷だから選んだのか。
恐怖を抑えて選んだのか。
経験上、それが生存につながると考えたのか。
原作では、その違いをじっくり味わえます。
だからアニメ視聴済みの人でも、第1巻から読み直す意味は十分にあります。
原作小説と漫画は別?コミカライズは何巻まで?
検索していると、小説版とコミカライズ版の巻数が混ざって見えることがあります。
この記事で紹介している「10巻まで」という数字は、MF文庫Jから刊行されている原作小説の巻数です。
コミカライズは万歳寿大宴会さんが漫画を担当しており、2026年9月現在、コミックスは第6巻まで刊行されています。
購入するときは、
- 鵜飼有志 著/ねこめたる イラスト → 原作小説
- 万歳寿大宴会 漫画 → コミカライズ
と確認すると間違いにくいです。
『死亡遊戯で飯を食う。』が刺さる人・合わないかもしれない人
強く刺さりやすい人
- デスゲームのルールや攻略を見るのが好き
- 心理戦や駆け引きが好き
- 合理的に動く主人公に惹かれる
- 単純な善悪では割り切れない物語が好き
- キャラクターの変化を長い時間軸で追いたい
- 爽快感だけでなく、苦い余韻も楽しみたい
この作品は、必ずしも主人公へすぐ共感する必要はありません。
むしろ最初は、
「どうして、この子はこんな判断ができるんだろう」
という距離があっていい。
その距離が一冊ずつ変わっていくことこそ、『死亡遊戯で飯を食う。』のおもしろさです。
合わない可能性がある人
一方で、次のような要素を最優先したい人は、少し合わない可能性があります。
- 勧善懲悪のわかりやすい勝利
- 友情や熱血で逆境を覆す爽快感
- 常に感情を大きく表現する主人公
- 死亡・負傷などを伴う作品が苦手
『死亡遊戯で飯を食う。』が与えてくれるのは、
「やった、勝った」
という気持ちよさだけではありません。
むしろ、
「あの状況なら、本当にそれしかなかったのかもしれない」
という苦い納得。
そこに魅力を感じられる人ほど、深く刺さる作品です。
桐島 灯の視点|一番怖いのは、デスゲームに「慣れてしまう」こと
このシリーズで私が怖いのは、罠そのものだけではありません。
幽鬼が「いつものこと」として次のゲームへ向かっていく瞬間です。
デスゲームに慣れる。
死に慣れる。
別れに慣れる。
そして読んでいる私まで、
「次はどんなゲームだろう」
と楽しみにしていることに気づく。
その瞬間、本来は物語の中だけにあったはずの“異常”が、こちら側へ少し滲んできます。
そこが、この作品のとても巧いところだと思います。
登場人物だけを死亡遊戯へ連れていくのではない。
読者の感覚まで、少しずつゲームに適応させてしまう。
気づいたときには、幽鬼が遠い存在ではなくなっている。
よくある質問(FAQ)
『死亡遊戯で飯を食う。』の小説は何巻まで発売されている?
2026年9月現在、原作小説は第10巻まで発売されています。
『死亡遊戯で飯を食う。』の最新刊は何巻?
最新刊は第10巻です。発売日は2026年6月25日です。
10巻はどんな内容?
幽鬼の九十三回目のゲーム〈ジャンボリーシップ〉が描かれます。
クルーズ船を舞台にした大規模ゲームで、公式あらすじでは運営史上最大の参加人数を記録するゲームとされています。
『死亡遊戯で飯を食う。』は完結してる?
2026年9月現在、最新第10巻は公式書誌上「最終巻」とは案内されていません。
今後の刊行情報については、KADOKAWAやMF文庫Jの公式発表をご確認ください。
何巻まで読めば面白さがわかる?
最低でも第1巻。
シリーズとの相性をしっかり判断したいなら、第3巻までがおすすめです。
幽鬼という主人公をより深く知りたい人は、第6巻まで読むと作品の見え方がかなり変わります。
グロい描写は多い?
死亡や負傷を前提としたデスゲーム作品なので、暴力的・痛々しい状況はあります。
ただし本作で強く残るのは、単純な流血描写だけではありません。
誰を助けるのか。誰を見捨てるのか。どうすれば自分が生き残れるのか。
そうした判断を迫られる心理的な冷たさも、本作の大きな特徴です。
精神的に重い物語が苦手な人も注意してください。
アニメを見たあと、原作を1巻から読む意味はある?
あります。
原作小説では、幽鬼の思考や判断の積み重ねを文章でも追うことができます。
アニメでは「冷静」に見えた行動も、原作を読むことで違う温度に感じられるかもしれません。
キャラクター心理をより深く味わいたい人ほど、第1巻から読む価値があります。
漫画版も10巻まで出てる?
いいえ。
原作小説とコミカライズでは巻数が異なります。
2026年9月現在、原作小説は10巻、コミックスは6巻まで刊行されています。
まとめ|『死亡遊戯で飯を食う。』は最新10巻まで。今からでも追いつける
小説『死亡遊戯で飯を食う。』は、2026年9月現在、第10巻まで発売中です。
最新10巻の発売日は、2026年6月25日。
第1巻。
見知らぬ洋館で〈ゲーム〉へ挑んでいた17歳の少女は、その後も死亡遊戯を繰り返し、生還を積み重ねていきます。
三十回。
四十四回。
そして最新巻では九十三回目へ。
数字だけを見るなら、幽鬼はずっと強くなってきたように見えます。
でも、この物語は「経験値を積めば最強になる」という単純な成長譚ではありません。
生き残れば、傷が残る。
慣れれば、失われていく感覚もある。
勝ち続けるほど、
「なぜ自分は、ここまでして続けているのか」
という問いが大きくなる。
だから私は、『死亡遊戯で飯を食う。』を「死を描いた物語」だけだとは思いません。
これはむしろ、
生き続けるために、人は何を差し出すのかを描く物語。
幽鬼の判断に、あなたは共感しないかもしれません。
「私なら、そんなことはしない」
と思う場面もあるでしょう。
でも何冊か読み終えたあと。
ふとした夜に、
「……本当に、自分なら違う選択ができただろうか」
と考えてしまう。
あの瞬間、物語は本の中から少しだけこちら側へ出てきます。
心を震わせた物語は、スクリーンの外でも生き続ける。
『死亡遊戯で飯を食う。』は、静かな顔をしたまま、その問いを読者の中へ置いていく作品です。
これから幽鬼の物語を追いかけるなら、入口は第1巻。
「生きるためにゲームをする少女」を知ったとき、このタイトルの意味が少しずつ変わり始めます。
※すでに9巻まで読了している方は、上記の第10巻リンクから最新刊を確認できます。
情報ソース・参考文献
本記事では、刊行巻数、発売日、著者・イラスト担当、各巻の公式あらすじ、TVアニメの放送情報などについて、KADOKAWAおよびTVアニメ公式サイトなどの一次情報を中心に確認しています。各巻の「見どころ」やキャラクター心理、作品テーマについての記述は、公式情報および作品内容をもとにした筆者・桐島 灯による感想・解釈を含みます。
- KADOKAWA|『死亡遊戯で飯を食う。』第1巻
https://www.kadokawa.co.jp/product/322207001275/
第1巻の発売日、著者、イラスト担当、第18回MF文庫Jライトノベル新人賞優秀賞など、作品基本情報の確認に使用。 - KADOKAWA|『死亡遊戯で飯を食う。2』
https://www.kadokawa.co.jp/product/322209001591/
〈スクラップビル〉、〈三十の壁〉など第2巻の公式あらすじ確認に使用。 - KADOKAWA|『死亡遊戯で飯を食う。3』
https://www.kadokawa.co.jp/product/322212001143/
四十四回目の〈クラウディビーチ〉など第3巻の公式あらすじ確認に使用。 - KADOKAWA|『死亡遊戯で飯を食う。4』
https://www.kadokawa.co.jp/product/322304001269/
〈ハロウィンナイト〉、殺人鬼、幽鬼の右目に関する第4巻の公式情報確認に使用。 - KADOKAWA|『死亡遊戯で飯を食う。5』
https://www.kadokawa.co.jp/product/322308000956/
玉藻、鈴々、〈ロワイヤルパレス〉など第5巻の公式あらすじ確認に使用。 - KADOKAWA|『死亡遊戯で飯を食う。6』
https://www.kadokawa.co.jp/product/322312001084/
幽鬼の幻影、一回目の〈メイデンレース〉など第6巻の公式あらすじ確認に使用。 - KADOKAWA|『死亡遊戯で飯を食う。7』
https://www.kadokawa.co.jp/product/322405001383/
海戦・お化け屋敷・地雷原のゲーム、ゲーム外の事件など第7巻の公式情報確認に使用。 - KADOKAWA|『死亡遊戯で飯を食う。8』
https://www.kadokawa.co.jp/product/322410001703/
〈ゲーム〉の根幹、九十九回クリアと〈達成者特典〉など第8巻の公式情報確認に使用。 - KADOKAWA|『死亡遊戯で飯を食う。9』
https://www.kadokawa.co.jp/product/322509001245/
尸狼、〈密会〉との対立や、幽鬼が抱える不安など第9巻の公式あらすじ確認に使用。 - KADOKAWA|『死亡遊戯で飯を食う。10』
https://www.kadokawa.co.jp/product/322601001375/
最新第10巻の2026年6月25日発売、九十三回目の〈ジャンボリーシップ〉、運営史上最大の参加人数、300人以上の〈敵〉などの確認に使用。 - TVアニメ『死亡遊戯で飯を食う。』公式サイト
https://shiboyugi-anime.com/
TVアニメの作品情報、スタッフ・キャスト、関連情報などの確認に使用。 - TVアニメ『死亡遊戯で飯を食う。』放送・配信情報
https://shiboyugi-anime.com/onair/
2026年1月7日の放送・配信開始日など、アニメ放送情報の確認に使用。
※本記事は2026年9月28日時点で確認できる公式情報をもとに作成しています。
※刊行巻数、発売日、価格、放送・配信状況などは今後変更される可能性があります。最新情報はKADOKAWA、MF文庫J、アニメ公式サイトをご確認ください。
※巻ごとの見どころ・キャラクター心理・作品テーマに関する文章には筆者の感想・解釈を含みます。



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