「推しキャラって、どうしてこんなに心に残るんだろう?」
物語のなかで泣き、笑い、ときに傷つきながらも立ち上がるキャラクターたち。『ある日、お姫様になってしまった件について』――通称『ある姫』にも、そんな“生きた心”を持つ登場人物がいます。
この記事では、韓国の読者投票をもとにした『ある姫』の人気キャラランキングTOP10を、情感たっぷりにご紹介します。
あなたの“推し”はランクインしているでしょうか?物語の記憶を辿りながら、一緒に確かめていきましょう。
『ある姫』とは?今さら聞けない基本情報
原作・連載媒体・ジャンル概要
『ある日、お姫様になってしまった件について(原題:어느날 공주가 되어버렸다)』は、韓国の作家Plutusによる小説を原作とし、漫画家Spoonが作画を担当したWEB漫画作品です。ピッコマをはじめとする国内外の電子書籍プラットフォームで連載され、高い人気を誇りました。
ジャンルとしては転生ファンタジー×ロマンス×心理劇と、多層的な魅力が詰まった物語です。
作品の魅力と物語のあらすじ
物語は、現代日本の少女が「自分が読んでいた小説の中の“悲劇の姫”」に転生してしまうところから始まります。しかも、その姫・アタナシアは、冷酷な父・クロードに18歳で処刑される運命。
その未来を回避すべく、彼女は“父に愛される娘”になろうと奮闘しますが……。
転生モノながら、キャラ同士の心の機微や“親子愛のすれ違い”が丁寧に描かれており、読む人の心に深く刺さる作品です。
『Who Made Me a Princess』という英語タイトルの由来
英語圏では『Who Made Me a Princess』というタイトルで展開されており、直訳すると「誰が私をお姫様にしたの?」。
この言葉の裏には、アタナシアの“他者によって定義された運命”への疑問と、自我の再獲得が込められているとも解釈できます。
『ある姫』人気キャラランキングTOP10【韓国読者投票】
人気キャラランキングの集計元と信頼性
今回のランキングは、韓国の女性向け掲示板「Dmitory」にて実施されたファン投票をもとに作成しています。
1人2票まで、期間限定の公開投票で、韓国語原作のファンがリアルに参加したもの。そのため、“一次読者のリアルな推し”が見える貴重なデータといえます。
掲載元:Dmitory人気投票結果ページ
韓国ファンが選んだTOP10キャラ一覧
それでは早速、韓国読者による『ある姫』の人気キャラランキングTOP10を見てみましょう。
- アタナシア・デイ・エルジェア・オベリア(主人公)
- クロード・デイ・エルジェア・オベリア(父・皇帝)
- ルーカス(魔法使い)
- フィリックス・ロベイン(忠義の騎士)
- ジェニット・マグリタ(癒し系の少女)
- イゼキエル・アルフィアス(名家の青年)
- リリアン・ヨーク(育てのメイド)
- ダイアナ(アタナシアの母)
- アナスタシウス・オベリア(影の存在)
- カマンイ(까망이)(マスコット的存在)
順位別のキャラ票数・支持理由の考察
1位は主人公・アタナシア。物語の中心にいて、読者の共感を一身に受けたキャラです。
2位のクロードは、記憶喪失や父としての葛藤など“感情の起伏”が大きく、物語の鍵を握る人物。父娘関係に感動した読者が多く、非常に高い人気を誇ります。
3位のルーカスは、謎めいた魔法使いという王道キャラ。ミステリアスながらもアタナシアを守る姿に、多くのファンが惹かれています。
以下、フィリックス・ジェニット・イゼキエルなど、性格や立場が対照的なキャラが並ぶことで、『ある姫』の“キャラバランスの良さ”が際立ちます。
『ある姫』読者投票で支持されたキャラの魅力を解説
第1位 アタナシア:強さと不安を抱えたヒロイン
「18歳で父に殺される」――そんな未来を知った少女が、笑って生きるために選んだのは“愛される娘”という役割。
甘えたいのに甘えられない。怖くても笑ってしまう。そんなアタナシアの姿に、自分を重ねた読者も多いのではないでしょうか。
その強がりの裏にある“ほんとうの気持ち”が、彼女をただの“転生ヒロイン”にとどまらせませんでした。
第2位 クロード:冷酷と父性の間で揺れる皇帝
最初はただの“悪役父”だったはずなのに。
少しずつ表情が変わり、アタナシアの存在によって変わっていくクロード。やがて訪れる記憶喪失のエピソードでは、「君は誰だ」と娘に問いかける彼の姿に、胸が締め付けられました。
そんなクロードの“揺れ”が、読者の心を掴んで離さないのです。
第3位 ルーカス:孤独を隠す魔法使い
どこか飄々としていて、他人に興味がなさそうなのに。
気づけばアタナシアを気にかけ、静かに支えてくれるルーカス。彼の“何を考えているかわからない距離感”が、逆に読者の妄想と感情をかきたてます。
強くてかっこよくて、でもどこか寂しそう――。そんな“ギャップ”の魔法に、誰もが落ちました。
第4位〜第6位:フィリックス・ジェニット・イゼキエルの三者三様
フィリックスは、クロードに仕える忠実な騎士でありながら、アタナシアには優しい兄のような存在。硬派な中にも優しさがにじむ姿が、安定の“推され枠”として人気です。
ジェニットは、誰にも優しく、誰にも愛される少女。だからこそ「選ばれない切なさ」が、読者の心に静かに染みていきます。
イゼキエルは、上品で誠実で、まさに理想の“王子様”キャラ。けれど、その“完璧さ”がかえって“報われなさ”を感じさせる、複雑な存在でもあります。
第7位〜第10位:リリアンやダイアナなど、脇役の存在感
リリアンは、アタナシアをずっと側で支えてきた育てのメイド。その“母性”は、血のつながりを超えて彼女の心を守り続けました。
ダイアナは、クロードにとって唯一心を許した存在。もうこの世にはいない彼女の“記憶”が、物語全体にやさしく切ない影を落とします。
アナスタシウスは、帝国の過去に関わるキーパーソン。敵でありながら、“何かを背負っている男”の姿に惹かれる読者も。
カマンイは、おそらくマスコットやあだ名的な存在ながら、投票されるだけの愛着があるのが面白いですね。
『ある姫』韓国ファンの声から読み解く推しキャラ傾向
男性キャラと女性キャラ、どちらが人気?
今回の人気キャラランキングでは、TOP10のうち6人が男性キャラ、4人が女性キャラという結果になりました。
1位のアタナシアを筆頭に、母性や支えを象徴するリリアン・ダイアナといった女性キャラにも強い支持が集まっていますが、やはり“物語を動かす力”を持った男性キャラの人気が根強い印象です。
クロードやルーカスのような「複雑な過去を抱えた男性キャラ」に対して、感情移入や“母性的な推し方”をする読者が多いのも特徴です。
記憶喪失・転生・父娘愛が影響する人気要素
『ある姫』の物語は、「転生」「悲劇の運命」「親子の愛」といったテーマが中心にあります。
特に、アタナシアとクロードの“すれ違う愛情”の描写が、作品の感情的な核となっており、人気キャラもこの軸に沿って支持されています。
記憶を失った父と、愛されたいと願う娘――この構図が、ただの“転生ロマンス”ではない“心の物語”を形作っています。
日本と韓国で支持されるキャラは違う?
韓国の原作ファンは、「物語の中心に関わるキャラ」「感情表現の濃いキャラ」に強く惹かれる傾向があります。
一方、日本の読者は、やや“癒し系”や“脇役萌え”の傾向が強い印象です。たとえば、ジェニットやフィリックスといった“静かに支える系”のキャラに人気が集まる傾向がSNS上でも見られます。
読者の文化的な感性の違いが、推しキャラの傾向にも表れていて面白いですね。
『ある姫』推しキャラ診断|タイプ別にぴったりなキャラは?
「推しが決まらない……」「全員魅力的すぎて選べない」そんなあなたのために、『ある姫』に登場するキャラたちを“タイプ別”に紹介します。
あなたの好みにぴったりなキャラが、きっと見つかるはず。
癒し系キャラが好きなあなたに
優しさとあたたかさを求めるあなたには、ジェニットがおすすめ。
彼女の素直で穏やかな性格は、読者に“安心”と“救い”を与えてくれます。ちょっと天然で、誰にも優しく接する姿に癒されたい方にぴったりです。
ギャップ萌えがたまらないあなたに
見た目はクール、でも本当は情が深い……そんな“ギャップ萌え”を求めるなら、クロードやルーカスがおすすめ。
表情の少ない皇帝が、娘のために感情を取り戻していく過程。無関心に見える魔法使いが、少しずつ心を開いていく姿。その変化にキュンとくること間違いなし。
“報われない推し”に心惹かれるあなたに
どうしても「幸せになってほしい」と願ってしまう、“報われなさ”を背負ったキャラが好きなあなたには、イゼキエルが刺さるはず。
優しくて誠実。だけどどこか不器用で、運命に翻弄されてしまう彼の姿に、読者は何度も胸を痛めました。
サブキャラ推しのあなたに
メインよりも“作品を支える脇役”に心奪われるあなたには、フィリックスやリリアンがおすすめ。
大きな見せ場は少ないかもしれません。でも、彼らの“影の支え”があったからこそ、アタナシアはここまで来られたのです。
他の人気ランキングと比較してわかる意外な傾向
TierMaker版キャラランクと比較
ファンが自由に作成できるランキングツール「TierMaker」では、『ある姫(Who Made Me a Princess)』のキャラクター人気Tierが複数投稿されています。
Tier上位に頻出するのは、やはりアタナシア・クロード・ルーカスの3強。このあたりは、韓国読者投票とも共通する結果です。
しかし一方で、TierMakerではフィリックスやペネロペなど、サポートキャラへの熱い支持も目立ち、ランキングに“個人の愛”が反映されやすい傾向があります。
Fandom Wikiでの紹介順と照らし合わせ
『ある姫』のFandom Wikiページでは、登場キャラの詳細プロフィールが掲載されています。
紹介順や記述のボリュームを見てみると、やはり物語の中心を担うキャラほど情報量が多く、特にアタナシアとクロードは圧倒的。
つまり、人気キャラというよりは「物語をどう動かしているか」がWikiでの扱いに大きく影響しているといえるでしょう。
アニメ化情報・声優人気との関連性
2023年には『ある姫』のアニメ化が発表され、キャストが明らかになると同時に声優人気も話題になりました。
たとえばクロード役に小野大輔さん、ルーカス役に福山潤さんが起用されたことで、作品未読の声優ファンがキャラに興味を持つという流れも。
このように、人気ランキングは「原作ファンの想い」と「外的要因(アニメ、声優)」が交錯して形成されていくものなのです。
『ある姫』人気キャラランキングと推しキャラ選びの楽しみ方
「推しは推せるうちに推せ」が心に響く理由
『ある姫』のキャラクターたちは、決して完璧ではありません。
傷ついていたり、誤解していたり、自分を守るために誰かを突き放したり……。でもだからこそ、どのキャラも“人間らしくて、愛おしい”のです。
今、あなたの心に引っかかるキャラがいるなら、その感情を大切にしてみてください。
ストーリーを通して変化する“推し”の視点
推しは、最初から最後まで変わらないとは限りません。
物語が進む中で、「この人の想いが、こんなにも深かったなんて」と気づかされることもあります。
アタナシアの強さに救われたり、クロードの弱さに涙したり……。
“推し変”は成長の証。キャラの成長とともに、私たちの見方も変わっていくのです。
作品を深く味わうためのキャラ再発見術
「このキャラ、こんな表情してたんだ」
もう一度読み返してみると、見逃していた仕草や言葉が、胸に刺さることがあります。
特に『ある姫』のように、繊細な心理描写が多い作品では、再読によってキャラの“本当の感情”に気づけることも。
ランキングで注目されたキャラも、されなかったキャラも。それぞれの“背景”に目を向けてみることで、作品はもっと深く、もっと優しく、私たちに寄り添ってくれます。
『ある姫』人気キャラランキング|読者投票と韓国ファンの声から見るまとめ
あなたの“推しキャラ”はランクインしていた?
『ある日、お姫様になってしまった件について(ある姫)』は、キャラクターたちの“心の動き”に深く触れられる作品です。
今回ご紹介した人気キャラランキングは、韓国の読者投票をもとにしたリアルな“推しの声”。物語の核心に関わるキャラが多く並ぶ結果となりましたが、あなたの推しは入っていましたか?
今後の展開で注目したい新キャラは?
アニメ化も進行中の『ある姫』。今後登場するキャラクターや、アニメで再解釈される“感情の演出”にも期待が高まります。
これから“推し”が変わるかもしれない。その可能性もまた、ファンとしての楽しみのひとつです。
キャラを“好き”になることは、物語の中に自分の感情を見つけること。
どうか今日も、あなたの“推しキャラ”がそばにいますように。
よくある質問(FAQ)
Q. 『ある姫』の人気キャラランキングはどこで確認できますか?
A. 今回紹介したランキングは、韓国のファン掲示板「Dmitory」で実施された読者投票に基づいています。リンクは本記事下部に掲載しています。
Q. 日本でも読者投票は行われていますか?
A. 現在、日本国内での公式なキャラクター人気投票は確認できていませんが、SNSやコミュニティ上では頻繁に「推しキャラアンケート」などが行われています。
Q. アニメ版と原作でキャラの印象は変わりますか?
A. はい、アニメ化によって声優や演出の影響を受け、キャラクターの印象がより強く、または繊細に表現されることが期待されています。
参考情報・出典元リンク一覧
- Dmitory 韓国人気キャラ投票ページ(韓国語/読者投票結果)
- Fandom Wiki|Who Made Me a Princess キャラクター一覧
- TierMaker キャラ人気ランキング(ファン投稿集計)
- Wikipedia(英語)|作品情報まとめ
- アニメイトタイムズ|アニメ版『ある姫』キャスト情報
※掲載情報は2025年10月時点のものです。今後変更・追加される可能性があります。
ライター:神埼 葉(かんざき よう)
「物語の中に宿る“ほんとうの気持ち”」を探し続けています。
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